衝撃的な内容に絶望感さえ漂う「ブラックジャックによろしく」「海猿」の漫画家・佐藤秀峰の「漫画貧乏」

現在kindleで無料で購入できる「ブラックジャックによろしく」「海猿」の佐藤秀峰氏の「漫画貧乏」。無料と著者が好きだと理由で購入しましたが、これが衝撃でした。漫画だけでなくほかのクリエイティブを生業とする全員に通づる内容です。

プロなのに漫画を描けば描くほど貧乏になる漫画家の世界

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漫画家といえば社会的にも地位のある職業なわけですが、この「漫画貧乏」には漫画を描けば描くほど貧乏になっていく様子が詳細にわたり描いてあります。

「ブラックジャックによろしく」「海猿」などドラマや映画にもなり名声を手にしたはずの著者の佐藤秀峰氏ですが、いかに出版社に都合良く使われ、給料が安いかと具体的に数字にして描かれてありました。

その後自分でWebサイト作り、デジタルでの販売を行っていくのですが、読んでいてまるで他人事ではない気がしてきます。

 

クリエイティブな仕事であれば他でも同じような事が起きているいるのではないか?

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主に著者の佐藤秀峰氏と出版社との軋轢は「出版不況」からきているのが理由のひとつですが、他の業界でも同じ事が言えます。

音楽や映画などが該当しますが、デジタル化が進む中でいろんな業種が仕事をなくしているのが現状です。

さらに厳しい環境の中で基本的に案件の予算は下がっています。

ここで本に書いてあるのは

上と下の関係ではなく平等なビジネスパートナーでありたい。

という事です。

しかし上から仕事が降ってくる以上、下請けとして制作していくしかありません。

僕の仕事の関係から言うと映画の世界がこういう状況に近いでしょう。

ギャラがビックリするぐらい安い値段だったり、拘束しているのに監督のポストプロダクションの期間はノーギャラだったり、信じられない話を聞きます。

そこで佐藤秀峰氏はどうしたか?

 

裏を返せば何でも自分で出来る時代

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佐藤秀峰氏はWebサイトを制作し、自分の作品をデジタルで販売を始めていきます。

ここで例えにRadioheadの「In Rainbows」というアルバムの発売方法について話しています。

作り手が自分で制作し販売をする。

つまりファンに食べさせてもらう時代になると考えた訳です。

僕は映画やテレビドラマの世界で働き、その後自主映画を撮ってきたのですが、全国の映画祭を回っていくうちに「こうやってファンの方を少しずつ増やしていけばいいんじゃないか?」と考えました。

そこで自分でドメインを取得してWordPressでホームページを制作し、今の形で活動することになっていきました。

以前は映画もローカルな人間関係から監督へとステップアップしていく流れだったのですが、今は映像作品を作ってネットに発表した方が早い気がします。

どう転ぶかわからないけど自分で出来る事は何でもした方がいいと考えました。

 

大事な事は自分に発進力を持つこと

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今はまだ映画の新作が撮れていませんが、ネットを利用した自分の発進に少しずつですが手応えを感じています。

映像を撮り、写真を撮り、電子書籍を出版して、すぐに結果が出るわわけではないけどいろんな形で結果が出てきています。

誰かが言っていましたが他人から必要とされる事をすれば必然的にお金は入ってくる。

僕はこの言葉を信じています。

 

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